2004年07月15日

無刻印キーボード

最近、キーボードに凝っている。キーボードはコンピュータと人を結びつけるもっとも重要な役割を担っている。けれども、最近のPCを見ても分かるように、値段を下げるために一番割を食っているのもこのキーボードなのだ。

話は変わるが、随分前に私は右手を痛めたことがある。それからというもの、長時間のキーボードの使用で、右手に痛みが出るようになってしまった。それもあって、打ちやすく疲れないキーボードが欲しかったのである。

そこで、購入したのがPFUのHHKB Professionalである。それも、無刻印モデルだ。

このキーボードは、静電容量無接点方式と呼ばれるスイッチング方式を取り、軽い力でキーを押すことができ、押したときの感触がとても良く、キーボードの寿命が通常のものより3倍以上も長い。更に、ControlキーがAキーの左にあり、私のようなControlキーを多用する者にとっては非常に使いやすくできている。加えて、キーボードが非常に小さいのがありがたい。

そして、何と言っても、キートップに何も書かれていない無刻印キーボードであることがもっとも気に入っている点だ。予想以上に使いやすいのだ。今まで気がついていなかったが、キーボードに文字が書かれていると無意識にそれに影響されてしまうらしい。つまり、文字が目に入らなくなることにより仕事に集中できるようになる。それに、もしピアノの鍵盤にドレミファソラシドなんて書かれていたら嫌だよね? それと同じだ。

少々値が張るキーボードであるが、それに見合うだけの価値はあるだろう。

HHKB Professional 無刻印モデル

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2002年09月09日

余ったPCにはLinux

先日、家で余っていたPCにLinuxを入れた。普段の研究などでは毎日のようにUnix(含Linux)を使っているのだが、自分でインストールしたことはなかった。そこで、自分の使う道具についてもっと理解しようと思い、家に余っていたPCに入れてみたのだ。いろいろとお遊びにも使えるしね。因みに、PCのスペックだが、CPUにPentiumPro 200MHz、メモリが64MB、HDDは2GB+2GBのトータル4GBである。今となっては何世代も前のスペックだろう。

インストールしたLinuxは、Debian GNU/Linux 3.0 (Woody)である。世界的な標準から行けば、RedHatになるのだろうが、つい先日、新しいバージョンがリリースされたばかりであり、また、知り合いからもDebianの良さを聞かされていたので、Debianを入れることにしたのだ。まあ、もっとも大きい理由は最新の雑誌にCDが付いていたからなんだけどね。

因みに、CNET Japan『暴露されたLinux開発者の私生活』(元記事はFLOSSの報告書)によると、オープンソース・ソフトウェア開発者がもっとも好むディストリビューションはDebianで、実に48%が支持しているらしい。2位のRedHat(13.8%)を大きく引き離している。

さて、Debianを実際にインストールしてみたが、とても簡単であった。Xの設定にちょっと手間取ったくらいで、あとはまったく問題がなかった。昔に比べたら楽になったように思う。もっとも、私はPC Linux構築の経験が豊富なわけじゃないから、どのくらい前からこんなに楽になったかはよく知らないが。

そして、構築したPCは今日も元気に稼動している。gcc-3.2あたりを入れて、いろいろとコードを書き書きコンパイルなどしつつ、科学計算をさせたり、cvsでバージョン管理してみたり、sshでどのPCからも入れるようにしておいたりと、なかなかのおもちゃぶりに満足している。

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2000年12月04日

スーパーコンピュータ

私は仕事柄、スーパーコンピュータをよく使用している。スーパーコンピュータと聞くと、なんだか凄そうに感じるかもしれないが、普段使用しているときには、Windowsのコマンドプロンプトのような画面から、プログラムのソースを書いたり、計算を実行したりするだけなので、派手さはほとんどない。確かに、計算速度はかなりのもだが、最近のワークステーションなどは、複数のCPUを積んでいるのも多いので、スーパーコンピュータでも多人数でシェアしてしまうと、マルチプロセッサのワークステーション並みに性能が落ちることもしばしばである。それでも、小人数で使用するとき、スーパーコンピュータは魅力的だ。普通のコンピュータでは、数ヶ月、数年を要する計算が、数日で終わってしまうと言えば、それがわかってもらえるだろうか。

ところで、私が所属している研究室では、MDM(Molecular Dynamics Machine)と呼ぶ、分子動力学計算専門の、非常に速い実行速度を有する専用コンピュータを開発している。そして、私はそのMDMを利用したプログラムを書いたり、研究のための計算を行ったりしているのである。このMDMシステムは、今年度末に完成予定で、75Tflops(1Tflops=1000Gflops)の性能を誇り、理論的には100Tflopsまでは出すことが可能である。先日行われたSupercomputing2000(SC2000)では、実用計算で世界最高速を出したグループに贈られるゴードン・ベル賞を受賞した。

このように、目的を絞ることで、より速く、よりコストがかからない専用のスーパーコンピュータを開発できる。そして、この専用コンピュータは特定の分野ごとで、例えばMDMなら分子動力学シミュレーションの分野で、目覚しい活躍をすることだろう。その時、スーパーコンピュータといえば、専用コンピュータのことを指しているかもしれない。

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2000年11月16日

光学式マウス

自宅で使用していたマウスが、調子が悪くなってきたので、新しく買うことにした。そして、どうせ買うならと、光学式マウスを買った。マイクロソフトのホイール付きのやつである。マイクロソフトはアプリケーションなどではいろいろと言われているが、マウスのようなデバイスに関しては、価格面を除けば評判はまあまあだ。

普通のマウスは、ボールに埃や塵が付着して、時々掃除をしなくてはならない。特に、長い間使っていたマウスは、滑りをよくするための「足」が汚れて、ごみが溜まりやすくなる。一方、光学式マウスは、ボールを使わずに光学式センサーと赤色LEDにより、マウスの動きを感知するので、掃除は不要である。しかも、光を感知できるものであればどこでも使うことができ、例えばズボンの上からでも使うことができる。

こう聞くといいこと尽くめのようなのだが、実際使ってみると、光沢のあるマウスパッドの上などで、黄色に近い色のところを滑らせると、たまに、マウスポインタが移動方向と逆に動くことがある。また、非常に高速にマウスを動かした場合、センサーがそれについてこれないようでもある。

まあ、どの製品にも長所と欠点があるわけで、暗闇で赤く光る光学式マウスは、とってもサイバーな感じでそれなりに気に入ってる。

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