2003年01月12日

店員の対応

私は時々、電子機器を購入の際の店員の対応にうんざりすることがある。次に述べることはこれまでに経験した本当の話だ。

以前、秋葉原で妻が使うためのノートPCを買ったことがある。当時、ノートPCの液晶ディスプレイは、TFT(Thin Film Transistor)やDSTN(Dual Scan Super Twisted Nematic)が主流であった。DSTNに比べて、TFTの方が表示の反応が速い半面、値は張ったが、ずっと使っていくのであれば、液晶ディスプレイの見易さは非常に重要な要素であったので、購入するときは絶対にTFTにすると決めていた。

いくつかの店を回った後、購入する店を決め、早速、目当てのノートPCを買いたいと申し出た。担当したのは若い店員二人だったのを覚えている。ふと、そのノートPCの値段の書かれた張り紙を見ると、DSTN液晶だと書かれているではないか。そこで、この二人の店員に尋ねてみた。

「この張り紙にはDSTNと書かれていますが、正しくはTFTですよね?」

店員 「いえ、DSTNです。」

「でも、(購入予定のノートPCの型番を指して)この型番のこの記号の意味はTFTを意味して、(DSTN搭載の別のノートPCの型番を指して)この記号がDSTNを意味しますよね。」

店員 (もう一人の店員とごにょごにょ話してから)「えと、それはただの記号で意味はありません。」

(おいおい、それはないだろと思い、この店で買うのやめようかと考え始め)「DSTNであれば買いません。」

店員 (ちょっと慌てて)「レジ打ったからもうダメです。」

(まだ、受け取ってもいないのだけど…と思いつつも、仕方なくノートPCのパンフレットを取り出して)「このノートPCのパンフレットにははっきりとTFTだと書かれていますよ。」

店員 (しばらく悩んでから)「ちょっと待ってください。」(ここで、小太りの店長(?)が登場)

(店長らしき店員にノートPCの張り紙を指して)「ここに書かれているDSTNって、TFTの間違いなんじゃないんですか。」

店長 (悪びれもせず)「上にある張り紙見て書いたら、そのまま間違えて書いちゃったんですね。ははは。」

店員一同 「ははははは。」

結局、「すみません」の一言もなし。よっぽど他の店に行こうかと思ったのだが、一緒にいた妻はこれ以上別のところに行きたくないようであったし、時間も遅く、こちらも疲れていたのでそのまま購入。二度とこの店では買わないことにしたのは言うまでもない。え? こんな店では自分も買いたくないから店の名前を教えてくれ? ご安心を。しばらくして、巨額の赤字を出した上に、この店はつぶれました。当然ですね。まあ、正確には親会社が倒産して、この店は別の会社が運営することになったのですが。

次に、別の店でのこと。

外出していたときに、ふと、ノートPC用のLANカードが欲しくなり、近くの量販店に入って買うことに。しかし、使用しているノートPCのPCカードの規格(確かCardBusかどうかについて)がうろ覚えだったので、ノートPCの型番を店員に告げて、購入予定のLANカードに使えるかどうか訊いたところ、問題ないとの返事だったので購入した。

ところが、ノートPCに取り付けようとしたところ、使えない。マニュアルを見てみると対応していない規格であることが判明。すぐに、購入した店に行き、文句を言ったところ、別のLANカードと交換してくれた。もちろん、差額も受け取った。まあ、このときは店の人が自らの非を認めた上で、とても申し訳なさそうに謝っていたので、それほど腹も立たずにすんだが。

何にせよ、電子機器を購入するとき、店員の知識は本当に当てにならないので(もちろんすべての店員とは言わないが)、購入する際は、前もって自分で調べておくことを強くお薦めする。

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2003年01月03日

子供の絵本

もうすぐ一歳半になる娘が絵本をよく読むようになった。もちろん、自分で文章を読むわけではなく、親に読ませ、そして、それを聞きながら挿絵を楽しむのだ。今のお気に入りはディック・ブルーナ(Dick Bruna)の「子どもがはじめてであう絵本1」(福音館書店)だ。これは4分冊になっており、毎日のように4冊の絵本を読んでくれとせがんでくる。全部読むまで納得してくれない。ブルーナの絵本は妻が購入したのだが、子供のころに一番好きな絵本であったそうだ。

ところで、ディック・ブルーナはミッフィ(Miffy)こと、うさこちゃんを描いたことで有名な絵本作家である。ミッフィはブルーナの絵本が英語圏に訳されるときに付けられた名前だ。うさこちゃんの本名はナインチェ・プラウス(Nijntje Pluis)といい、オランダ語でナインチェは「うさちゃん」、プラウスは「ふわふわ」を意味する。因みに、絵本の中では、うさこちゃんのお父さんが「ふわふわさん」、お母さんが「ふわおくさん」と訳されている。

私が子供の頃、特にお気に入りだった絵本に「チャイクロ」(ブックローン)がある。これも有名な絵本で、自然科学を扱った内容が大変興味深かった。特に印象に残っているのは、磁石の形をした巨人ガリバーを、釘の形をした小人が押さえつけようとするイラストで、釘の小人が磁石のガリバーにくっついてしまっているのだ。見ているだけで楽しめるものだった。ところで、チャイクロは書店では売られておらず、通信販売・訪問販売でないと手に入れることができない。私の親に訊いても、訪問販売で購入したとのことだった。残念ながら、私がボロボロになるまで読んでいたチャイクロは捨ててしまっていたので、近いうちに購入するつもりでいる。※

そのほかに気になっている絵本では、レオ・レオーニ(Leo Lionni)の「あおくんときいろちゃん」(至光社)がある。レオ・レオーニはアメリカで活躍した画家で、孫達のために書いた絵本が、この「あおくんときいろちゃん」なのだ。私は青と黄のシンプルな色彩に惹かれた。

他にも絵本は無数にあるが、それらがどんな絵本なのかは実際に読んでみるまでわからない。しかし、すべての絵本について読むわけにもいかない。そこで、「絵本ナビ」というウェブサイトを紹介したい。絵本ナビとは、「こどもに絵本を選ぶための情報を集めた参加型サイト」である。先に挙げた「あおくんときいろちゃん」の内容を調べるときも、ここのサイトを利用させてもらった。小さなお子さんをお持ちの方は是非利用してみてはいかがだろう。

一歳の娘を持つ私にとって、今年は「絵本の年」になりそうだ。

※ 後日、実家で私が子供の頃に読んでいたチャイクロが見つかったとの連絡を貰い、早速送ってもらった。全11巻で、中には相当傷みの激しいものもあったが、当の娘は結構喜んでいるので満足している。ボロボロになってもなお、大事に取っておいてくれた両親にも感謝したい。

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