2003年01月03日

子供の絵本

もうすぐ一歳半になる娘が絵本をよく読むようになった。もちろん、自分で文章を読むわけではなく、親に読ませ、そして、それを聞きながら挿絵を楽しむのだ。今のお気に入りはディック・ブルーナ(Dick Bruna)の「子どもがはじめてであう絵本1」(福音館書店)だ。これは4分冊になっており、毎日のように4冊の絵本を読んでくれとせがんでくる。全部読むまで納得してくれない。ブルーナの絵本は妻が購入したのだが、子供のころに一番好きな絵本であったそうだ。

ところで、ディック・ブルーナはミッフィ(Miffy)こと、うさこちゃんを描いたことで有名な絵本作家である。ミッフィはブルーナの絵本が英語圏に訳されるときに付けられた名前だ。うさこちゃんの本名はナインチェ・プラウス(Nijntje Pluis)といい、オランダ語でナインチェは「うさちゃん」、プラウスは「ふわふわ」を意味する。因みに、絵本の中では、うさこちゃんのお父さんが「ふわふわさん」、お母さんが「ふわおくさん」と訳されている。

私が子供の頃、特にお気に入りだった絵本に「チャイクロ」(ブックローン)がある。これも有名な絵本で、自然科学を扱った内容が大変興味深かった。特に印象に残っているのは、磁石の形をした巨人ガリバーを、釘の形をした小人が押さえつけようとするイラストで、釘の小人が磁石のガリバーにくっついてしまっているのだ。見ているだけで楽しめるものだった。ところで、チャイクロは書店では売られておらず、通信販売・訪問販売でないと手に入れることができない。私の親に訊いても、訪問販売で購入したとのことだった。残念ながら、私がボロボロになるまで読んでいたチャイクロは捨ててしまっていたので、近いうちに購入するつもりでいる。※

そのほかに気になっている絵本では、レオ・レオーニ(Leo Lionni)の「あおくんときいろちゃん」(至光社)がある。レオ・レオーニはアメリカで活躍した画家で、孫達のために書いた絵本が、この「あおくんときいろちゃん」なのだ。私は青と黄のシンプルな色彩に惹かれた。

他にも絵本は無数にあるが、それらがどんな絵本なのかは実際に読んでみるまでわからない。しかし、すべての絵本について読むわけにもいかない。そこで、「絵本ナビ」というウェブサイトを紹介したい。絵本ナビとは、「こどもに絵本を選ぶための情報を集めた参加型サイト」である。先に挙げた「あおくんときいろちゃん」の内容を調べるときも、ここのサイトを利用させてもらった。小さなお子さんをお持ちの方は是非利用してみてはいかがだろう。

一歳の娘を持つ私にとって、今年は「絵本の年」になりそうだ。

※ 後日、実家で私が子供の頃に読んでいたチャイクロが見つかったとの連絡を貰い、早速送ってもらった。全11巻で、中には相当傷みの激しいものもあったが、当の娘は結構喜んでいるので満足している。ボロボロになってもなお、大事に取っておいてくれた両親にも感謝したい。

Posted by Foota at 2003年01月03日 00:00
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