前回の随想録で、ヴァーチャルマネーゲームの紹介をした。しかしその後は、日本の株価はどんどん下がり、最安値更新である。今までプラスだったバーチャル株式投資倶楽部での持ち株がマイナスに転じた。TRADING DERBYでも、なかなか厳しい。それでも、インターキューの株が15%前後の含み損益率なのが救いだ。
株式は思った以上に難しい。まあ、これはゲームなので失敗してもなんてことはないのだが、実際に大きな損をすると考えるとぞっとする。億単位のカネを動かすディーラーという職業がホントに大変であることがよくわかる。
何はともあれ、日本の景気には早く立ち直っていただきたいものである。
円相場や日経平均株価を、いつ頃からか気にするようになっている。自分には直接関係あるものではないのだが、円が急に上がったり下がったりするだけでなぜかわくわくする。
そんなことを思うようになって、ふと2~3年前に野村證券のウェブサイトで株の売買のゲームがあったことを思い出した。これは、実際の株価をもとに株を売買するヴァーチャルゲームなのだが、前にやったときは2~3日で止めてしまった。というのも、ゲームが始まったばかりという事もあり、取り敢えずやってみはしたが、あまり興味がなったのですぐにゲームをやっていること自体忘れてしまったのだ(笑)。
そこで、現在も続いているかどうかを確かめてみるとしっかりと続いていたので、改めてプレイしてみることにした。因みに正式な名称は、野村證券のバーチャル株式投資倶楽部である。
ところが、プレイしてみるとなかなか難しい。トップの人は、僅か1ヶ月ほどで元手の100万円から700万円ほどに増やしている。しかし、自分はどうにかプラスに保つことで精一杯というありさまだ。こうなってくると、俄然気合いが入ってくる。いろいろと情報を集めて再挑戦をするつもりだ。
ところで、株式を扱ったヴァーチャルゲームはこれだけではなく、K-ZONE Internet TraderのTRADING DERBYというところもある。ここは野村證券のものよりも本格的で、元手となる資金も1億円から始まる。細かいところも実際の取り引きと同じように作られており、なかなか株式の勉強になるようだ。しかも、賞品もあって、なんと1位になればBMWZ3ロードスターという車が貰えるという。因みに、ここのトップの人は去年から始めて既にトータル70億円という額にまでなっている。凄い。
株の売買というと悪いイメージもあるが、ノーリスクで手軽にできるネットゲームでそれを体験するのは悪くないと思う。
先日、グアテマラで日本人観光客が地元の人々に襲われ死亡するという悲しい事件があった。これは当初、その観光客が地元の子供を写真で撮っていて、その子供をさらわれると思った人たちから投石を受けたと報道された。
しかし、本当のところは、買い物をしていた別のツアー客が後ろから殴られたのが発端であり、死亡した観光客はその騒ぎに巻き込まれたらしい。そして、初めに報道された写真を撮っていたというのも真実ではなかった。
これは別に、嘘の報道しやがって、などという非難をするつもりで書いたわけではない。これを報道したメディアも現地の報道を聞いて写真を撮っていたと思ったらしい。つまり、もっともらしい嘘は、簡単に人が信じてしまうという怖さを言いたかったのである。
メディアに躍らされるなとか、簡単には信じるなとか、これらはよく言われていることだが、今回の事件でそれが本当に難しいことであることがよく分かった。複数のメディアで同じ事を言っている場合、特にそうだ。ある情報を聞いて、それが本当かどうかを自分で確認できないのなら、それについて思案しても無意味になることが往々にしてあるということか。