2000年09月09日

鯨の肉

私は鯨の肉が好きである。幼少の頃、よく食卓に出されていた缶詰の鯨肉は、しょっぱくて硬くて、あまり美味しいものではなかったが、それでも、栄養価は高く、独特の風味を持ち、そして、あのデカイ鯨がこんな小さな缶詰に入っているのかと、不思議な気持ちを与えてくれた。

ところが、昨今では捕鯨反対派の勢力は大きい。特に、欧米では盛んである。最近でも、日本が行う鯨類捕獲調査に対して、経済制裁をちらつかせた圧力を強めている。そして、彼らにはいろいろ言い分があるようだ。「絶滅の危機」「頭のよい鯨を殺すな」「鯨がかわいそう」等々…。

しかし、これらの理由は的外れもいいところだ。

絶滅の危機? 現在、多くの種で、かなりの生息数であることが確認されている。捕鯨が制限されてから、特に増えているそうだ。そして、科学的調査に基づいた研究(しかも反捕鯨国で!)でも、捕鯨を行っても全く問題ないことが報告されているのである。

頭がよい鯨を殺すな? 頭のよい根拠として脳の大きさをあげているが、体重から見た比率は非常に小さい。だから、頭が悪いというのではなく、脳の大きさだけで知能を測ることはできないということである。つまりこの主張には何の根拠もない。

鯨がかわいそう? それだったら、牛や豚はかわいそうでないのか? ここまで来ると、反捕鯨派のエゴ以外のなにものでもないだろう。呆れてしまう。

捕鯨は日本の食文化の一つである。それを無視して、捕鯨をするなという反捕鯨国は、自分たち以外の文化を認めないと言っているのと同じなのに、それに気が付かないのであろうか。いや、気づいていてわざとそう言っているのかもしれない。日本では、鯨は捨てるところがないと言われるぐらいに資源として大事に扱っているが、反捕鯨国では、ちょっと前まで、船舶などのために使う油を取るためだけに鯨を捕り、あとは捨ててしまうということをやっていた。鯨が激減した理由の一つがこれである。これでよく、他国に文句が言えるものだと思ってしまう。

とにかく、私は美味しい鯨を安い値段で気兼ねなく食べたいのである。因みに、この日記を書くに当たって日本捕鯨協会のウェブページを参考にさせて頂いた。なかなか面白い記事があるので、興味のある方は是非読んでみることをお勧めする。

Posted by Foota at 2000年09月09日 00:00
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