2001年02月13日

アリマス、アリマセン、ソレワナンデスカ

マイケル・アルメレイダ監督のHAMLETという映画を観た。お察しの通り、これは、シェイクスピアの劇作品の一つであるハムレットをモチーフとした映画である。とは言っても、時代は現代で、巨大企業の会長でもある、主人公ハムレットの父親が、その弟に殺されたところから始まる。可笑しいまでに古典のハムレットに忠実に作られている。まあ、興味を覚えた方は、リンク先の説明でも読んで欲しい。

ところで、私自身は、特にシェイクスピアの作品が気に入っているというわけではない。もちろん、素晴らしい英語で綴られている作品ではあるが、それがきちんと理解できるほどの英語力があるわけでもないし、実際、英語で書かれたシェイクスピアの作品を読んだこともない。そして、昔の人もこの作品の邦訳には苦労したようで、以下に示すハムレットの名台詞に面白い邦訳があるのだが、皆さんはご存知だろうか。

To be, or not to be: that is the question.

これは、あの有名な「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」というハムレットの台詞である。そして、この台詞の初めての邦訳が「アリマス、アリマセン、ソレワナンデスカ」だそうだ。なんとも凄い訳である。もっとも、これはイギリス人による邦訳だそうだが。

是非一度、ハムレットが「あります、ありません、それは何ですか」と言っているのを聞きたいものだ。

Posted by Foota at 2001年02月13日 00:00
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