2001年01月23日

メーリングリスト、ネットニュース、そして電子掲示板

インターネットは情報の宝庫であるが、皆さんはどのように目的の情報を手に入れているのだろうか。ウェブでの検索? お気に入りのポータルサイトから辿る? 私もそれらについては良く使う。しかし、情報の即時性という点では、メーリングリスト、ネットニュース、電子掲示板の3つを外すことはできないだろう。

では一体、ここで挙げたメーリングリスト、ネットニュース、電子掲示板は、何が便利で、何が魅力なのだろうか。

まず、メーリングリスト(Mailing List, ML)であるが、これはメールを使って大勢の人たちとコミュニケーションを取れるようにしたシステムのことである。そして、様々なテーマごとにメーリングリストが作られていて、自分の興味がある分野に参加することで、いろいろな情報を得たり、自分が知っている情報を提供したりすることができる。

メーリングリストは非常にたくさん存在する。私も3~4つのメーリングリストに参加しているが、その中でもvcppMLと呼ばれるVisual C++をメインに扱ったプログラミング関係のメーリングリストがお気に入りである。ここには、高いプログラミング技術を持った人がたくさんいる。また、プロフェッショナルな人たちもかなり参加しており、礼儀正しく振る舞える「大人」が多いようだ。他には、私自身、メーリングリストを作っている。FreeMLなどを使えば誰でも簡単に作ることができるのだ。

次に、ネットニュース(NetNews)だが、これもたくさんのテーマが作られていて、その分野に秀でた人たちが活発に議論している。このネットニュースの歴史は古く、USENETの時代まで遡ることになる。ここではあまり深くは説明しないが、簡単に言えばインターネットの歴史と共に発展してきたと考えてもらえればいいだろう。それもあって、ここには、古くからインターネットに関わってきた人たちが多い。そのため、ネチケットなどには厳しいが、かなり深い知識を得ることができるだろう。

最後に、電子掲示板(Bulletin Board System, BBS)だが、これは駅などにある伝言板のように、誰でも自由に情報を書き込み、それを読めるようにしたものである。まあ、大きな意味で捉えればメーリングリストやネットニュースもある種の電子掲示板と考えることもできるが、コミュニティにおける思想の違いや、メール配送やニュース配信などのシステムを使わないこともあり、電子掲示板の方がより匿名性は高い。もともと、商用VANや草の根BBSなどで活発に使われてきたのだが、それがインターネットの発展と共に、舞台をウェブサイトに移してきた。現在では、非常にたくさんのウェブサイトが電子掲示板を持っている(当サイトにもプログラミングに関する話題を扱った電子掲示板がある)。大手でいえば2ちゃんねるYahoo!掲示板などが有名であろう。電子掲示板には多くの種類があるので一概に決めてしまうことはできないが、匿名性が高く、人がたくさん集まる掲示板の多くでは、膨大な書き込みがあり有用な情報も多い。しかし、くだらない書き込みも多い。匿名で投稿できることもあって、ネチケットが理解できない「子供」が多いのである。ここでは、自分で情報を選別できる目を養うことが重要になる。

まあ、ざっと書いてみたが、思ったより長文になってしまった。本当に簡単にしか述べていないのだが…。とにかく、これらを利用することで、インターネット上における情報収集能力の深みが増すことは間違いないだろう。

Posted by Foota at 2001年01月23日 00:00
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