2000年10月06日

女尊男卑?

今回のオリンピックでは、日本は合計18個のメダルを取った。そして、そのうち13個は女性が取ったものだ。オリンピックでは初めて女子のメダル数が男子を上回ったらしい。本当に、女性の躍進は目を見張るものがある。

ところで、私は子供の頃、女性は社会に優遇されているのではないかと考えていた。と言うのも、その頃よく見ていたテレビアニメなどでは、必ずと言っていいほど女性は不利な状況に陥らないのだ。つまり、ヨゴレ役はみんな男性なのである。

そして、テレビアニメの例に限らず、デパートでの売り場などでも女性物がかなり占める。もちろん、これは衣料品などの購買力が女性の方が大きいわけで、その点からすればもっともなことなのであるが、子供の頃にはそんなことは思いもしない。

これらのことは、子供が自分たちの触れている世界だけで、すべてを判断していることに起因する。ここでいう世界とは、テレビやデパートなど、子供にとって当たり前で身近な場所のことである。だから、私などは、「女の人は、ずるいな~。いつもいい目にあってばかりで。大人になったら、男にもいいことあるのかな~」と子供心に思っていたわけである。

しかし、大人になってみると、確かに就職などで女性の社会的不公平があるのだが、近年ではこのような男女差別を止めようという動きが活発で至る所で目にするようになった。この運動を見ていると、まるで自分が男であること自体、罪であるように感じてしまう。もちろん、このような運動を非難するつもりはないが、歌舞伎で女を出せとか、宝塚で男を出せとか言うようになったら、それは行き過ぎだろう。実際、似た様な事例は多々あるのだが、ここでは深くは追求しない。

つまり、先のオリンピックで例えられるように、女性が強く、男性が弱くなってきたことの原因には、我々の世代の、子供の頃の環境および今の社会情勢があるのだと思う。これは、ある種のマインドコントロールとも考えるのだが、如何なものだろう。

Posted by Foota at 2000年10月06日 00:00
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