2000年06月29日

複雑系

最近、「複雑系」という科学について興味を持っている。というのも「複雑系 - 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち - 」M・ミッチェル・ワールドロップ(新潮社)を読んだからだ。高校生の頃に、「カオス - 新しい科学をつくる - 」グレッグ(新潮社)を読んだときにも「複雑系」について大きな関心を覚えた。

「複雑系」には科学の分野を超えた統一性を見ることができる、生命の起源やら、宇宙の在り方、社会経済など、どれについても当てはまるのだ。私の扱っている分野は生物物理化学とでも呼べるものだ。生物・物理・化学が全部入るなんて節操のない、と考える人もあろうが、「複雑系」はもっと大きな枠組みを持っている。私はそこに興味を持ったのかもしれない。大昔は、哲学や数学などが一緒くたに扱われていたことを思えば、そうおかしなことでもないだろう。

この「複雑系」を知って、私は、科学者としてできるだけ広い視野を持って、これからの研究をしていきたいと強く感じた。

Posted by Foota at 2000年06月29日 00:00
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